嘘にも様々な種類がありますよね。良い嘘・悪い嘘・誰かを守るための嘘。
虚言癖の嘘にはどんなものがあるでしょうか?そしてどんな嘘が虚言癖と言えるでしょう。
本記事では、アンケート調査に基づいて、虚言癖だと思われている人の嘘のエピソードや元虚言癖の私が考える嘘と虚言の違いについてまとめています。
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【実例】虚言癖の嘘はどんなものがある?

ここではクラウドソージングサービスで募集した虚言癖のエピソードをいくつか紹介します。
人に虚言癖と言われる嘘は、どんなものがあるのかを見ていきましょう。
昔付き合っていた彼女が、ことあるごとに「〇〇に言い寄られた。」「会社の上司に家に誘われた。」「同期に告白された。」と言ってきました。最初は信じていたのですが、ある日「今日病院に運ばれたから、今すぐ家に来てほしい」と言われて、急いで行ったら嘘だったことが発覚しました。それからどこまでが本当で、どこまでが嘘なのかわからなくなり、別れることにしました。(30代男性/自営業)
大学生の頃、元彼が「高校生時代は超痩せてて、イケメンだったから、バレンタインもチョコ10個以上もらってたんだ」とよく自慢話をしていたのですが、実家に遊びに行った時、元彼のお姉ちゃんに、「昔から太ってて、学校でも友達少なかったみたいだし、彼女になってくれてありがとうね!」と言われて、嘘だったのが発覚しました。大学デビューでした。(20代女性/会社員)
かなり昔ですが、築50年のマンションに住んでいる友達が飲み会で「うちのマンションは、カラオケルームとパーティールームあるし、コンビニもあるから、マンションから出なくてもなんでもできるんだよね」と自慢げに話していたのを聞きました。私はその子のマンション知っているので、私には聞こえないように話していましたが、まる聞こえでした。その子のマンションに共有スペースなんてないし、オートロックでもないのに、そこまでして嘘つく必要あるのかと呆れました。(40代女性/パート)
大学のゼミのグループのうちの一人が、ゼミでの発表の後に他の人に対して「ゼミの発表で俺だけ教授に褒められたんだよな。俺いなかったらあのプレゼンやばかっただろうな。」と言っていたのを偶然聞きました。しかし、残念ながら教授は誰のことも褒めていなかったし、彼がいなくてもプレゼンは成り立ったので、若干イラつきました。(10代女性/大学生)
元彼が虚言癖でした。発言がコロコロ変わるし、何が本当で何が嘘か全くわかりません。ゴルフやったこともないのに、趣味はゴルフと言ったり、ハワイに行ったこともないのに、好きな海外はハワイとか言ったりしてヤバいやつでした。(30代女性/パート・アルバイト)
嘘はどこからが虚言癖?

人は誰しも嘘をついたことがあるでしょう。
人を傷つけないための嘘、自分のミスを隠すための嘘、誰かを助けるための嘘など。嘘は必ずしも悪いものだけではありません。
では虚言癖と言われる嘘はどこからなのでしょうか?
これも様々な意見があり、人によって判断基準も異なりますが、元虚言癖の私の見解では「真実に基づかない嘘が無意識に口からどんどん出てくる状態」は限りなく虚言癖に近くなってきます。
以下で私がただの嘘から虚言癖になる具体例を2つ挙げてみます。
【具体例1】家庭環境を隠す嘘から虚言へ

ニートの父と情緒不安定な母を持つ私は、家庭環境を隠すための嘘をよくついていました。
最初はニートの父を「普通のサラリーマン」とだけ嘘をついていたのです。
自分の中でも、嘘をつくのは悪いことだと認識していたので、嘘は自分の劣等感を隠す「父はサラリーマン」だけにしようと思っていました。
しかし、小さな嘘を重ねることで、嘘に対する罪の意識が薄くなり、口から出任せでデタラメな虚言まで言えるようになりました。
それが「家族で毎年海外旅行に行っていて、今年はハワイに行ってきたんだ。」「祖父母は超お金持ちで、別荘持ってて、そこに夏休みは遊びに行くんだよね」など、現実とはかけ離れたありもしない嘘でした。
一番虚言癖が酷かった大学生にもなると、「誕生日に父から50万円もらった。」「小さいころは別荘持ってた。」「うちはタワーマンションに住んでる。」など、とにかく周りに見劣りしないように、嘘が溢れるように出てきていました。
そしてついには、最初についていた「父はサラリーマン」の嘘が「父は自分で会社やっていて社長してる。」という虚言に変わっていきました。
虚言癖から解放された今思い出すと、気持ち悪いほどの虚言を口から次から次へと話していました。
このように、一つの小さな嘘をつくのは自分の心を守るためでしたが、虚言癖にもなるともはや妄想を口にしているだけなんです。
【具体例2】話を盛る嘘とただの虚言

2つ目の具体例は、話を見栄え良く盛る嘘からただの虚言に変わった実体験です。
家族と安い温泉旅館に行ったことを、「お部屋に露天風呂がついているところに泊まってきた!」と事実を誇張して話した経験がありました。ドキドキしながら友人たちに話したら、みんな疑うことなく、すごい!楽しかった?と聞いてきて、自分の中の承認欲求が満たされたのを覚えています。
そして、だんだんと話を盛るだけでは物足りず、「家族でフランス旅行してきた。パリディズニーめっちゃよかったよ!」などと、旅行に行ってもないのに、虚言を言うようになったのです。
具体例1と同じように、ちょっとした嘘から妄想から生まれる虚言を言うようになっていたのです。
話を盛るのは自己アピールの一種で、虚言癖ではない?
話を盛りがちな人は、自分を大きく見せたい欲があり、自己アピールの一種とも言えます。
あくまでも事実を大きく言っているだけなので、虚言癖とまでは言えないかもしれませんが紙一重です。
話を盛る癖がついてしまうと、だんだん事実がなくても大きな嘘を言えるようになるかもしれません。
もし、話を盛る癖があるのであれば、まだ抑えられるうちに治しておくことをおすすめします。
真実に基づかない嘘は虚言癖の可能性があります
結論として、真実に基づかない嘘は虚言癖と言える可能性が大きいです。
なぜなら起きてもいないことを、まるで真実のように話せるのは、普通の人の心理状況ではできないからです。しかも、そんな必要もないのです。
虚言癖になると、異様に心が満たされなかったり、コンプレックスを感じたりして、意味のない嘘をつき始めます。
些細な嘘・話を盛る嘘などは虚言癖と紙一重ですが、それなりに違いはあると言えるでしょう。
