どうもみなさんこんにちは!
この記事では
昔のジャンク品iMacが安く売っていて欲しいけど、壊れてたら修理代は高くなりそうだし、素人が下手にいじったら壊れちゃいそうだから購入に踏み切れない…
という方のために
完全素人でもできたiMac内蔵のHDDからSSDに交換する方法を画像付きで丁寧に解説していきます!
前提:今回修理するiMacのスペックや状態について
まずは前提として、私が譲り受けたiMacのスペックや状態から見ていきましょう!
iMac Late 2009
CPU:Core2 Duo 3.06Mhz
画面サイズ:21.5インチ
状態:本体は傷や汚れも少なく綺麗。電源も問題なくつくが、起動をするとHDDが動かないためPCとして機能しない。
もともと、使えるかわからないという前提で譲り受けたものですのであまり期待はしていなかったのですが
MacBookユーザーとしては、たとえ古い機種でもiMacの造形には惹かれてしまいます…
しかも状態も悪くなかったので、ハードな作業は無理でもネットサーフィンや映画視聴に使えればいいなくらいでいただきました。
そして設置をしていざ起動!をしてみると
りんごマークも出てこず、フォルダに?のアイコンが出てきました。(写真を撮り忘れました…)
その時は何の知識もなかったので、画面がついたからあとは待ってればつくっしょ!と楽観的に待っていたのですが
待てど暮らせどその画面から進まないので、
あれ、もしかしてこれ壊れてる?と思い調べてみると
内蔵のHDDにアクセスができず(HDDが壊れている)、OS(PCを動かすシステム)データを読み込めない時に出るマークだそうです。
ですが!原因がHDDだけであれば、取り出して新しいHDDもしくはSSDに交換すれば動くはず!!
このくらいの交換作業であれば素人でも勉強すればできるはずだと思い調べてみると結構たくさん情報が落ちていました!
また、調べている最中にわかったのですが
どうやら、私が譲り受けたモデル以降で新しいOS(当時のもの)に対応していたらしく
そのアップデートも兼ねて、HDDをSSDにサクッと交換してしまおう!と俄然やる気が湧いてきました!
新しくPCを買うのは高いけど、ブログができるくらいのデスクトップPCを安く手に入らないかな?と思っている方は
私のやり方を参考にしていただければ修理代よりも安くiMacを手に入れることができますので、ぜひ参考にしてみてください!!
ブログが余裕で書けますし、ちょっとした自作PC関連の知識も身につくので一石二鳥です!
事前準備
前置きが長くなってしまいましたが、本題に入る前に事前に準備しておかなければいけないことをまとめましたのでご覧ください。
事前準備①:用意するもの
今回は内蔵のHDDをSSDに交換していきますので事前に用意しておくものをまず説明します。
1.内蔵SSD(2.5インチ)

まずは今回の改造で最も重要なパーツ、SSDから。
私はSAMSUNGの2.5インチSSD500GBのものを購入しました。
もちろん他メーカーでも2.5インチでSATAケーブル用のものであればどれでも構いません。
SAMSUNGはSSD業界だと結構有名なメーカーですので信頼できるこちらにしました。
お値段は8,869円でした!
2.SSDサイズ変換ブラケット(2.5インチ→3.5インチ用)

2つ目は、2.5インチのSSDを3.5インチのHDDと交換するための、サイズ調整用ブラケットになります。
こちらも必須になりますので必ず購入しておきましょう。価格は402円と超安いです。
ちなみに、今回はHDDを交換しましたが、iMacの場合はディスクドライブもSATAケーブルで接続されていますので、ディスクドライブをSSDに交換することができます。

そちらの場合は上画像のようなディスクドライブへの変換ブラケットを購入するといいでしょう。
こちらの価格は899円になります!
3.トルクスドライバーセット

3つ目は、実際にiMacの中を見るときに分解するための特殊ドライバーのセットです。
自作PCを作られる方は当たり前のように持っているかもしれませんが
私は今回が初めてだったので全部揃っているものを購入しました。
ちなみに今回購入したこちらのドライバーセットは持ち手も持ちやすく、全て磁石で接続して使えるので
細かいネジもドライバーの先端にくっつけてネジ穴まで持っていける優れものでした!
価格は980円!自作PC沼に浸かれば一生使えるので初期投資としては悪くないと思います!!
4.バキュームリフター(吸盤)

4つ目は、iMacの強力磁石で止まっている液晶を外すために使用する吸盤です。
とても強い磁石で止まっているので、ある程度思いものを持ち上げることができるバキュームリフターというものがいいでしょう。調べてみると二つ使っている方もいらっしゃいましたが私は一つで十分でした。
価格は678円でした。
5.ゴム手袋
5つ目はゴム手袋です。
あえて写真は撮っていませんが、PC内部をいじるため感電しないようにつけて作業することをおすすめします!
作業のところで説明する感電防止対策と一緒に必ずつけておきましょう!!
あったら良いもの①:エアダスター

こちらはできれば揃えておきたいエアダスターのご紹介です。
何年も使用していないPCだったり、ジャンク品と呼ばれるPCの内部は埃まみれのことが多いです。
それを簡単に掃除する手段として、こちらのエアダスターで内部を隅々まで綺麗にすることができるのでおすすめです!
普段はキーボードの掃除などにも使えるので、一本あるととても便利です!
あったら良いもの②:SSD外付けケース

こちらは、PC内部に設置するSSDやHDDを外付け用に変換するケースになります。
今回PCに換装するSSDはSATAという規格の接続端子になっているので、そのままではUSB接続等で外付けができません。
新品のSSDはそのまま内部に入れてしまうと、SSDのフォーマットという作業から開始しなくてはいけないのでとても面倒です。
外付けケースがあれば、事前にノートPCなどでSSDのフォーマットやOSのインストールなどができますのであると便利です!
あったら良いもの③:ピンセット
あったら良いもの最後はピンセットです。
こちらは何に使うかというと、ネジを外したりつけたりする時に
ネジが強力磁石に持っていかれてうまく作業ができないので、ピンセットでネジを支えるために使います。
初心者の方は特に必須レベルであったら良いツールなので、ぜひ揃えておきましょう。
先が曲がっていてできるだけ細くて長いものがいいですが、薬局に売っている普通の医療用のものでも十分です!
事前準備②:作業しておくこと
事前準備として作業しておくこととしては、
交換するSSDをあらかじめフォーマットしておくことです。
できればOSまでインストールできれば完璧ですがちょっと説明が長くなりすぎるので今回は割愛します。
新品のSSDはフォーマットという作業がされていないのでそのままの状態でPCと接続をしてしまうと

このように読み取れませんよと警告が表示されてしまいます。
PCに換装してからこの作業をしてもいいのですが、OSのインストールなどめんどくさい作業がてんこ盛りなので、先にやっておくのが吉です。
実際にやる手順としては
①SSDを外付けケースに接続する。
②SSDをUSBで普段使用しているPCに接続する。
③SSDを初期化してフォーマットを行う。
というざっくり3手順になります。
③はこれから画像付きで解説します。
SSDを初期化してフォーマットを行う
まず先ほどの警告メッセージが出たら

画像のように、「初期化…」と書いてあるところをクリックして
「ディスクユーティリティ」という機能を表示させます。

「ディスクユーティリティ」が開けたら画像のように、フォーマットするSSDを選択してから「消去」ボタンをクリックします。
※間違っても操作しているPCのデータを消去しないように!!

「消去」ボタンを押すと画像のように、消去後のSSDの名称やフォーマットを選択できるようになりますので
名称以外は画像の通りにしていただいて、「消去」をクリックします。
以上で事前準備のフォーマットは完了です!
OSをインストールされる場合はここでインストールまでやっておきましょう!
PCを分解してSSD換装
事前準備も長くて申し訳ありません汗
いよいよ本番の換装にいきましょう!


まずはiMacの後ろについているコンセントを引き抜いてから、電源ボタンを数回押して
中に溜まっている電流を抜きます。
次に液晶に強力磁石でくっついている「液晶保護ガラス」を
バキュームリフターを使用して外していきます!


この時、画像右のように、ガラスの下の部分に爪がありますので、軽くガラスを持ち上げたあと少し手前に引くように持ち上げて取り外してください!
ガラスが外せたら、次は液晶パネルを外していきます!

ネジは全部で8個あります!
画像の通り8つのネジを外せば液晶が持ち上がります!
ネジを外す際は、T8〜T10あたりのドライバーを使えば簡単に取り外せます!

ネジを外して液晶を少し持ち上げたら、液晶と基盤を繋いでいるケーブルを4本ほど外していきます。
この時のケーブルがどれも結構繊細なものが多いので、初めは少し硬くて取り外しにくいと思うのですが、ゆっくり慎重に外して行ってください!断線したら一貫の終わりです…
液晶が外れると作業がとてもしやすいので、めんどくさいですができれば外しておきましょう!

液晶を取り外すとこんな感じでDVDドライブ(画像はDVDドライブをSSDに換装した状態です。)と内蔵HDDがありますので、変えたい方を取り外していきます。
今回はHDDを交換する方法を解説していきます!

内蔵HDDは、SATAケーブル(温度センサー付き)とネジ二つで接続されていますので
ネジを外してから、SATAケーブルを取り外していきます。

内蔵HDDを取り外すと、このような金具がついています。
この金具は新しいSSDを換装する時に使用しますので、ネジの位置がわからなくならないように

このように取り外しておきます。
ネジは無くならないように元の配置通り置いておくことで、紛失防止や組み立て直しの時の目印にもなるのでいいですよ!
続いて換装するSSDを接続できるようにしていきます!

内蔵HDDは3.5インチ、乾燥するSSDは2.5インチなので
そのままの状態では取り付けられますが、固定が出来ず中でカタカタ動いてしまうので
画像左のような2.5→3.5変換用ブラケットに装着していきます!

このように後ろのネジ穴が全部見える位置にSSDをセットして、全てブラケットに付属のネジで固定します。

SATAケーブルを取り付ける際にこのように裏返して取り付けることになるため
先ほど内蔵HDDから取り外した金具は

このように背面側が上にくるように取り付けます。
この状態になれば、あとは内蔵HDDがついていた時のようにネジを閉めてSATAケーブルを接続すれば換装は完了するのですが
この世代のiMacは冷却ファンを制御するための温度センサがHDDにケーブルで繋がっていて、それがこのHDD特注のものになっているので
今回のような場合は①変換ケーブルを使うか、②温度センサ部分だけショートさせて機能しないようにするかの2択で処理をします。
①のやり方が一番良いのですが、温度センサケーブルが特殊すぎるためネットにもあまりないのと、あっても結構値段がするものが多いので、今回は無料でできる②のやり方を説明します。

こちらがSATAケーブルの隣にある温度センサケーブルです。
非常に小さいのですが、コネクタ部分の2つの穴があるので

この2つの穴にホチキスの芯を折り曲げたものを差し込んでショートさせます。
これでショートできたので大丈夫なのですが、このホチキスの芯が後で抜けてしまったりすると大変なので

このようにテープで止めておきます。
テープで止めたあとは、配線の邪魔にならないところにうまく押し込んでおけば大丈夫です!
それではいよいよSSDを取り付けていきます!

まずは向きを間違えないようにSATAケーブルを接続します。
接続ができたら、先ほど取り付けた金具をネジで固定すれば完了です!

完成形がこちら!
SAMSUNGのロゴが見えれば一番カッコよかったのですが、どうせ液晶で隠れる部分なのでそこはご愛嬌ということで笑
これでSSDへの換装が終わりましたので、あとは外したところをもう一度繋げ直してネジを止めれば完成です!
思ったより簡単でしたね!
SSDに換装後、OSのインストールまで行い
iMac late2009に導入できる最新OSである「MacOS High Sierra」までアップデートが無事完了しました!

2009年モデルという13年前のモデルですが、液晶は十二分に綺麗で
ブログの編集くらいは余裕でできるスペックでした!
ノートPCだと結構画面が小さく肩が凝ってしまうので、21.5インチでも大画面すぎて感動しました笑
気になった方はヤフオクなどで安いものが出回っていたらぜひチェックしてみてください!
まとめ:初心者でもSSD換装くらいは簡単にできる!
みなさんいかがだったでしょうか!
古いPCが壊れている原因は様々ありますが
古いPCほど機械寿命があるHDDを積んでいることが多く、起動ディスクであるHDDが故障することによって動かなくなるケースがほとんどです。
内蔵のCPUが壊れている場合などはかなり分解や交換がめんどくさいのですが
HDDの故障だけであれば、今回のようにiMacでも割と簡単に換装ができてしまうので
ぜひ気になっている方はやってみてください!